なぜアスベストが入っていたら問題なの?

金曜日の投稿で少しお問合せをいただいたので、アスベストの調査についてまとめてみました。

  1. なぜアスベストが入っていたら問題なの?
  2. どんな建物が調査対象なの?
  3. 普通に使っていても調査は必要なの?

という質問の多い3点にまとめてみました♪

今日は1つ目の「なぜアスベストが入っていたら問題なのか?」について

アスベスト(石綿)という材料は建物の耐火構造(火事に耐えるため法律で定められた能力)に必要な断熱性能が高く、いろんな材料に溶け込みやすく、値段も安かったので高度成長期にたくさん輸入されて使われてきました。用途では保温材、吹き付け材、建材、水道管、クラッチ・ブレーキなどがあります。整備士時代にブレーキパットを削ってたのも今考えたらちょっと微妙な気持ちになります(笑)

なので耐火性能を求められる建物で耐火基準をクリアした建物は使われている可能性は高いですよね♪

それに伴い使用量が急速に増加しましたが発がん性があることがわかり、その後徐々に減少していき、現在は例外を除いて新たな使用はされていません。

全面的に石綿含有物の使用が禁止されたのは平成18年に製造・使用が全面禁止されました。

0.1%でも入ってたらダメだよ!ってなったのがこの平成18年ですので、逆に言うとそれまでは1%までなら入っていても大丈夫だったわけです。それが原因で除去されずに残ったままの吹付けが多数存在することになります。飛び散りやすいので、むやみに除去しないで建物を解体する時まで残した方が安全じゃないの?という専門家の考え方もありましたが、1%までは入っててもOKなルールの平成17年に慌てて除去工事が進んだため、新しい平成18年の法律ではNGな建物も多く存在します。

発がん性があることがわかってからは学校や住宅などの壁面に吹き付けられたアスベストが大きな社会問題になりました。当時、多くの施設で吹き付けアスベストの除去、封じ込め、あるいは囲い込みが行われました。ちなみに飛び散りやすくて危ないよって言われているのが立体駐車場や天井裏で見かけるこんなやつです♪

しかし、吹付だけではなく、

壁や、天井のボード類、床などの建材等にも使用されてきたため、古くなった建物を解体する際にはそれをバラバラにするので、吹付よりも含有率の高い建材があるため解体従事者や周辺住民が曝露する可能性があり、健康被害が懸念されています。

去年の札幌での学校給食が止まった報道で建物の煙突について注目が集まりましたが、あのニュースはもちろん給食が食べられないこともそうですが、実際に稼働しているボイラーの煙突にアスベストの含まれた断熱材が使われていたことで報道されました。

煙突内部で飛び散ってるなら煙と一緒に外に撒いてるんじゃないの?

っていう心配が出てきたんだと思います。

(6種類あるのですが、煙突に使われているアスベストは一般的なアスベストの10倍危険度が高いと言われています)

国は発症までの潜伏期間が数十年と長いことから未来のある子供たちを守るために小学校や保育園などを優先的に調査しています。確かに取り残されて現在使っている建物も危ないのですが、それ以上に解体工事やリフォーム業に従事される方はもちろん、リフォーム後にその空間で生活される方や、廃棄物の建材を砕いてリサイクルされる方などの2次、3次暴露のリスクが高まっています。

以上がやまちゃんなりに普段アスベストや建設業に携わらない方へ向けて伝わるように解釈したなぜアスベストが入っていると問題なの?っていう説明ですが、業界用語も多いのでもっと詳しく知りたい方はそっとメッセンジャーとか頂けたらお答えします♪